☆前回までのアラスジ☆

すきなひとが捕まりました

私が勤める店の商品を窃盗

塀の中から書簡到着(複製)

 

 

 

手紙を読んだ。

 

 

 

ああ、まず読み終わって思う、

この人間は屑だ、と

 

 

母親の死

くそくらえ

父親の苦悩

しるかぼけ

 

このようなゴミを生んだのは

お前らだ

 

 

墓参り交通費うける

 

 

 

でもコレさー

嘘だなうんフィクションだ。

描いちゃったんだな

 

 

ごめんね

 

 

やっぱり空っぽなんだよね

なんとなくは

思っていたけれど

それでも私は

自分の欲望が正しいと思ってしまったよね。

 

 

 

空っぽだって、

中身がないんだと思えたけれど

ああこれだってこれなんだって、

私も普通になれたならって

思っちゃったし望んだ。

欲望になってそれは最優先事項だった。

 

 

 

 

つまり私も普通のひとをすきになりその上付き合いたいと

願ったんだ

 

 

 

 

 

結果として普通じゃなかったから

もともこもないのだが

 

 

 

結果、自分はそういう人間にしか惹かれないような

大変不名誉な前例をまたひとつ打ち立てて

それは確信に近づく。

 

 

 

ごめんね気づいてあげられなくって

アホ面で隣にいた。

 

 

 

ごめんねその闇に響けなくって

私は世の道からずれているが

人の道には外れないんだって。

深い深い渓谷はあるが

奥行きのないものは持ち合わせていないのさ